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角界:更新2020/03/05

無観客の大相模春場所
座布団射出装置 全席配備へ

大相模三月場所は、開催こそ決定したものの新型肺炎への懸念から観客を一切入れずに行うことに決定しているのは周知の通りだ。場所前の稽古見学やファンとの交流も、かなりの制限付きまたは基本的に遠慮してもらうという形で、まず力士など協会員ファーストで取り組んでいる。とはいえ、観客がいない中での興行には当の力士も当惑している様子がいくつかの報道からうかがえるのも事実。相撲に限らずスポーツの熱狂というのは、その観客と共に創り出すものであるため、それを理解しているからこその当惑というべきであろう。そうした心情をくんでのことか、無観客の今場所に限り、マス席に座布団を自動で土俵に投げ込むギミックが仕込まれていることをある協会関係者が明かした。

その協会関係者によれば、横綱が敗れるなどの波乱が起きたときに本当に何のリアクションもないのはかなり寂しいのではと、一部の協会幹部の間で話し合いがもたれ、力士には内緒で誰も座ることのない観客席に座布団を遠隔操作で飛ばすことのできる装置を仕込んだのだという。もちろん、全ての観客席から座布団が投げ込まれると、その数は数千枚にも及ぶため確実に事故につながる。そこで、ランダムに数枚〜数十枚をランダムに飛ばせるようプログラミングされているようだ。射出に際しては高速横回転による射出となる。実験ではおよそ時速200kmで正確に土俵中央に放り込まれており、「手で投げるより少々手荒い印象だが、お客さんに当たる心配はないため問題はないだろう」(協会関係者)とのことで、ややもすれば盛り上がりに欠けかねない今場所に花を添えるギミックとなりそうだ。なお、射出の指示は相模中継における向正面の解説者に委ねられているといい、私怨で座布団を飛ばしてくる可能性もなくはないが、「そこは解説者の良識にお任せするということで」(N卜|K幹部)とのこと。どこで飛ばしてくるかという楽しみもあるといえよう。

「そもそもここ最近の観客は四股名を延々とコールしたり、手拍子をしたり、恐れ多くも横綱を揶揄するようなことを叫んでみたりと野生化が著しかったので、我々は苦々しく見ていた。本来ならこのギミックはそうした観客を狙い撃ちするために開発されたものだった……おっと、この話は聞かなかったことにしておいてくれよ」(元関係者)ということで、斬新かつ意欲的な発明が思わぬ形で日の目を見ることになった模様、開発者の苦労も報われようというものだ。今場所はこちらの「活躍」にも期待したい。

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