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角界:更新2013/1/17 土俵の仕切り線、可動式に 相模協会は17日、大相撲の本場所で使用する土俵の仕切り線を北から南へゆっくりスライドする「可動式」にすることを明らかにした。 これによると、仕切り線が可動式になることで、横綱土俵入りにおける「せり上がり」の際、膝を特に使わなくてもスムーズに前へ進むことが出来るという。これは大相撲刷新委員会における「土俵入りの浄化」案策定過程の際に懸案事項として提議されていたもので、横綱が二人、東西に揃ったことを契機に、協会が思い切って土俵そのものの刷新に踏み切ったものといえる。これにより、今後横綱になる力士はこの可動式の「新」仕切り線に両足を載せるだけで、膝をかくかく、あるいはくねくねさせなくてもスムーズに前進できるようになるため、以後横綱になる力士は上半身の動きに集中できるようになるという。仕切り線がスライドするスピードは、秒速5センチメートル〜10メートル。土俵入り前に土俵の管理担当者に伝えておけば、好みのスピードで動かしてくれる。 (上図) 土俵の仕切り線の図、2本ある中央の白い長方形が仕切り線 そもそも土俵の仕切り線とは、土俵中央で構える2人の力士をその線より手前にて仕切らせることで、立ち合いにおける公平を期す目的で引かれるようになったもの。この仕切り線の登場は意外と歴史は浅く、昭和3年の大相撲ラジオ放送の開始に合わせて引かれるようになったものである。当時を知る人の話では、アドバンテージを少しでも得ようと仕切り段階から額を突き合わせる醜い主導権争いがちょくちょく見られたそうだが、仕切り線導入後はそういうこともなくなり、また、横綱土俵入りなどにおける横綱の立ち位置の目安にもいつの間にかなっていたという。
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