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角界:更新2011/010/30

老いて益々盛ん―
深刻化する力士の高齢化

少子高齢社会といわれる日本。それは国技である大相撲の世界でも例外ではなかった。深刻な実態を以下にレポートする。

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途橘風部屋の序二段力士・神武錦は今年で82歳。最近は腰も曲がってきたが、何とか稽古土俵に降りる日々を送る。「最近は稽古相手が若くてのう…ところでワシは今日はチャンコを食べたのかのう?」となかなかに元気だ。初土俵は戦前、双葉山に憧れての入門だった。入門当初の目標はもちろん横綱になることだったが、現在の目標は三段目に上がること。「一度も上がったことないんじゃあ…。年金もそれなりに溜まってきたことだし、ここらで星を買(以下自粛)」と若い力士たちの習俗にも敏感だが、同じ部屋の若い力士たちは「稽古が終わった後の介護が大変。でも身寄りは死に絶えてしまっているらしいし…」と困惑した様子。「年金でワシらを飲みにでも連れて行ってくれればいいのに」と不満ありありであった。ここに高齢者をいたわろうとする気概はみじんも感じられない。

神武錦は先場所4勝を挙げた。通算4回目の勝ち越しである。「何故か相手が勝手に転んでくれた。ありがたいことじゃ」と本人はその白星をありがたがっていたが、対戦相手は戦々兢々としている、といった方がよい。というのも、先々場所、痛ましい事故が起こったからだ。

神武錦より3歳若い、故・綏靖錦は新進気鋭の学生出身力士Aと対戦した。Aは全力で綏靖錦を突き出した。ところが土俵外に吹っ飛んでいった綏靖錦はそのまま帰らぬ人となった。協会は「自然死」と発表したが、後に「外傷性ショックを遠因とする疾病による自然死」と訂正。しかしAは業務上過失致死の疑いで身柄を拘束され、現在服役中。復帰は難しいと思われ、この「事故」後、協会は全力士に「高齢力士には全力で行かないよう」通達を出した。力士会は「それは無気力相撲ではないのか」と反発したというが、「それじゃお前らは巡業の時にちびっこ力士相手に全力を出すのか?」と返したら返事は帰ってこなかったという。事実、先場所の高齢力士の合計勝ち星数は先々場所の3倍にもなった。

変わって、鸚鵡松部屋の安寧錦は部屋で絶大な権力を誇る。というのも、彼の娘は親方の母親。すなわち、親方の外祖父として君臨しているのだ。当然ながら親方はこの祖父に全く頭が上がらない。結果として、親方よりも早くチャンコを食べられたり、序二段力士に過ぎないのに個室を与えられていたりするなど、部屋の関取を凌ぐ優遇ぶりだ。最近は寝起きも大変になってきたので、稽古土俵に降りている時以外は介護ヘルパーが常時ついている有様だ。彼についての箝口令でも布かれているのか、同部屋の力士からは何もコメントが得られなかったため安寧錦がどう思われているのかなどは不明だが、同じ一門の力士によると「無意味に横柄なので好きな奴はいない」とのこと。

昨年1年間で土俵上で殉職した力士は5名いるが、その全てが70歳以上の高齢力士であった。その対戦相手のうち、仕切り中に心臓発作で亡くなった懿徳錦の相手力士B以外は尽く書類送検された。そしてB本人も人の死を目の当たりにしてショックを受けたのか、その後は成績も振るわず、現在は実家に帰ってひきこもりになっているという。協会も親方・行司・呼出・床山などには適用されている定年制を力士にも早急に導入しようとしているものの、すでに100人を超しているといわれている65歳以上の力士を一斉に放逐するのは社会問題になるとして手をこまねいている状態だ。その理由は言うまでもなくその力士の生活基盤で、親方・行司・呼出・床山などは基本的に家庭も持てる給与を得ているので定年で退職しても問題ないものの、高齢力士は例外なく出世し損ねた者ばかりなので基本的に身寄りは死に絶えており、もちろん今から結婚など不可能であり、力士特有の成人病を抱えているなど一人ではもはや生きていけない存在なのである。

幕内上位に君臨する力士は、その大半が昭和60年代以降の生まれが多い。新入幕力士にもすでに平成生まれがいるなど、若手世代も徐々にではあるが浸透しつつある。しかしながら、先場所のデータによると、序二段力士の平均年齢が50歳を超えるというショッキングな事実がある。そのうち70歳を超える力士は30人の大台に乗った。「いくら若者の相撲離れが進んでいるといったって、相対的に高齢化するというものでもないだろう」と高齢力士を3人抱える某部屋の親方は嘆くが、新弟子が入らず、居座り続ける力士がいなくならない限り、この傾向に歯止めはかかりそうもない。大相撲はこの新たに降ってわいた苦境をどう乗り切ろうというのだろうか。


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