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角界:更新2011/07/05

名古屋場所、冷房一切なし
節電の影響ここにも!

約半年ぶりに開催される大相撲本場所だが、チケットの売れ行きも思わしくないなど大相撲人気の回復にはまだ時間がかかりそうな雰囲気である。そんな中、協会は、今月名古屋市で開催される七月場所において空調設備を一切使用しないことを発表した。これは、今夏において予想される電力不足に絡んで、名古屋市や政府から「照明以外の電力は使用するな」という強い要請を受けて決断したのだという。

七月場所が開催される愛知県名古屋市は、この時期の高温多雨による不快指数もかなり高い。そのため、会場内の冷房は決して欠かせないものといえるが、不祥事続きの大相撲の現状を考慮すれば、照明以外の電力不使用の要請を無視して会場でクーラーを稼働させ、本場所を行えばマスコミに叩かれることは必至。また、環境保護団体などの圧力団体が何らかの示威行為をしてくる危険性を協会は重視。「力士を初めとする協会員はともかく、お客さんに危害が加えられることだけは避けなければならない」としてこの決断に踏み切った模様。この措置に対しては、力士は特に反発していないものの、行司が一丸となって反発。「冷房なしならストライキも辞さない」と強硬な構えを見せている。彼らの要求はただ一つ、「行司装束のクールビズを認めよ」というものだが、今のところ協会はこれを黙殺。ある協会幹部によれば「行司たちはクールビズ化した装束案を見せてきましたが、アレはない。だいたい男性の透け乳首で誰が得するというのか。つい数年前、これを流行らそうとしていた雑誌があったけれども、透け乳首とかイケメンでも相当キツイ」とのことで、最悪の場合、行司なしで開催される可能性もあるという。

肝心の力士は表立って反発していないので、本場所がこの措置によって中止ということはなさそうである。力士が反発しないのは「元々裸だから別に関係ない」というのが識者の見方。涼しさ対策として全身にキンカンやアンメルツを塗るなどして暑さをしのぐだろうと見られており、大きな混乱は見られない。しかし、肝心のお客さんはそうもいかない。そこで協会は、地元の氷業者に大量の氷柱を発注。これによって、「見た目だけでも」(協会幹部)涼しくしようという苦肉の策を取る模様。しかし、所詮氷柱を四方に置くだけで涼しくなるものでもない。いっそ夜間興行にして午後9時〜午前3時とかにしようかという超サマータイム的なアイデアも出されたというが「ますます客が減る」という理由で却下。そのほか、「客席全てに風鈴をつける」「優勝掲額の代わりに雪山の写真を飾る」「会場を塩素のにおいで充満させる(学校のプールを連想させる狙い)」「モミの木を飾ってクリスマスっぽくする」「時々地震や停電を演出してお客さんをヒヤッとさせる」など画期的なアイデアも出されたが、いずれも効果の期待薄ということで却下されている模様。まさに五里霧中ともいえる中、協会関係者は「いっそ来ていただくお客さんに全裸を推奨するしかないんですかね、へっへっへっ」と涙ながらに語った。大相撲人気の回復にたちはだかる難題は尽きることがない。


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