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特集:更新2001/09/04 若手力士急死の真相!! 今から10年以上前、稽古を終えたばかりの力士が急死する事件がおきた。彼の名は竜興山。当時新進気鋭の若手力士で、出羽海部屋では小城乃花とともに将来を嘱望された一人であった。 竜興山は大阪府出身。十両をわずか二場所で通過し、90年初場所に新入幕。初場所は9勝6敗で勝ち越すなど、メキメキと頭角を現し始めた矢先の出来事であった。 当初死因については様々な憶測が流れたが、結局は突然死という曖昧な結論が出されるにとどまった。その後、この話題は人々の記憶から忘れ去られていった。 それだけではない。角界を舞台とした様々な事件・事故・スキャンダルなどはすべて一人の人物の呪いによって引き起こされていたというのである。 その人物は角界の最深部にひそみ、闇の世界に生きる祈祷師にして呪術者、そして大相撲を牛耳る影の支配者である。表向きは大日本相撲協会(代表・常陸山コミッショナー)だが、その実は心霊オカルト集団であると言う者さえいる。 竜興山だけではない。同じく若くして死亡した蔵間や、錯乱・発狂し廃業となった南海竜や双羽黒、さらに空中浮遊する木村庄之助や遊体離脱する座布団運びの山田君、そしてレース中に骨折し競走中止となったライスシャワーなどもすべて謎の支配者のしわざであるというのだ。 これらすべての現象が霊的な力あるいは呪術によるものであれば、この禍禍しい謎の支配者の力を侮ることは非常に危険であるといえよう。 今のところ、この人物に関する詳細は何一つつかめていない。ただ、角界でもとりわけ日の当たることのないところに棲み、決して人目につかない存在なのではないか、との憶測が流れている。相撲協会はこの件については一切コメントしていないが、近ごろ次のような噂が流れはじめた。 「協会は20年ほど前から、青蛙神とかいう神を祀りはじめ、祈祷師だの霊媒師だの怪しげな人物を協会中枢に取り込み始めた。そして、『青蛙神は大変霊験あらたかな神である。心してお祈り申し上げよ』などといった通達が親方衆に出回り、力士や行司たちも含め怪しげな儀式に刈りだされている・・・・」 また、次のような証言がある。 「ある親方は理事会のあとで協会専属トレーナーと会った。しかしそれから数日後、親方は人が変わったようになり、他人の意見にはまるで耳を貸そうとしなくなった・・・・」 「式守伊之助がコミッショナーと会合を開き、その後、協会特別顧問と会った。ところが帰ってきた伊之助は『荒御魂よ、今こそ立ち上がれ』などとの妄言を吐くようになり、目つきもオカシクなっていた・・・・」 これらの証言から、協会内部に恐ろしく霊的で魔力めいたものが巣くっているのは間違いないであろう。しかしながら現段階では物的証拠はまったくない。それどころか謎の支配者なる人物の存在すら確認できていない。 果たして、竜興山は呪詛によって死に至ったのだろうか。そしてなぜ死を与えられたのだろうか。何も分からない・・・・・。 *** 注 釈 *** 【青蛙神・せいあしん】 【荒御魂・あらみたま】 轄。川開発 |
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