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政治・経済: 2020/07/05

束京都知事選 貴刀花(元)親方、涙の当選
「束京を『相撲国』に」熱い思い都民に届く

6日投票の束京都知事選で、大相撲新党の貴刀花(元)親方が下馬評を大きく覆し、接戦を制して当選した。大相撲新党にとっては、知事選はもとより国政選挙、地方議会選挙における当選者は初めてのことで、貴刀花氏自身も「三度目の正直」の当選に涙が止まらない様子であった。

今年は、本来なら七月場所が名古屋で開催される都合から相模関係者からの得票は全く期待できないのが通例であるが、今年はコロナ禍で東京開催であることが奏功した模様。昨年2月に亡くなった南尾光司・前党首の遺志を継いだ新党首の貴刀花光司氏は、今回三度目となる都知事挑戦には並々ならぬ思いを抱いていたようだ。

貴刀花光司・大相撲新党党首の話。

いま日本がコロナやそれに伴う不況に見舞われており、国民もたいへんな思いをしています。だからこそ、大相撲新党にご期待を寄せていただいたのだと思います。今回は地方首長選挙ですので国政に影響はないですが、帝都・束京でこれから施していく大相撲新党の政策はいずれ日本を席巻することになります。そして今以上に輝く国・日本となるのです。これから都知事としてやっていく私ですが、大相撲新党ともどもよろしくお願いします。

と涙ながらに語った。閉塞感漂う経済的な状況の打破に、かつての「平成の大横網」の活躍を思い出した都民も多かったのであろう。ある他党の政界関係者はこの報を受けて「今までの常識が通用しない選挙だった。横網はやはりすばらしい」と「完敗」宣言。同時に「オール野党の都議会をどうコントロールするか、それも含めて注視していきたい」とのことでこちらは捲土重来を期している様子であった。なお投票日の6日は一日中悪天候であったこともあり、投票率は前回の36%を大きく下回る0.007%。貴刀花氏の獲得票数は500票ほどと推定される。本来なら到底当選できない票数だが、悪天も天恵にした「元・大横網」の力というべきであろう。貴刀花氏の実行力に期待である。

なお、貴刀花氏は今回の選挙では前々回・前回とあまり公約に変更を加えていない。そのため、都民にとっては以下の点が気になることになるだろう。

  • 東京都庁の国技館化、都下の全ての学校は相撲教習所を頂点とした付属校扱い(国公私立を問わず)
  • 相模協会員は全員都庁職員へ、現在の都庁職員はパートに格下げ
  • 束京オリンピックは「世界大相模大会」へと変更
  • 都民の髪形はマゲ、衣服は和装限定(罰則は条例により最高刑死刑)
  • 球技の禁止(罰則は条例により最高刑死刑)

見方によってはかなり厳しいといえなくもないが、「都民に皆さんには格安料金で大相撲をご覧いただけるように配慮します」とのことで観戦料の大幅値下げ(10%off)も公約に入れているため、都民の不満も和らぐであろう。東京に今、新しい風が吹こうとしている。


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