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エンターテインメント:更新2014/3/8

「明日、親方がいない」最終回で視聴率最高

一般相撲団体から「実態と異なる」としてクレームを受け、放送すら危ぶまれていた曰本テレビの「明日、親方がいない」が7日、最終回を迎えた。視聴率も放送初回をはるかに上回る35.3%を記録し、ドラマ史上に残る程の結果を残した。関係者も「やめなくてよかった、伝えたいことが伝えられて本当に良かった」と安堵しているという。

事の発端は放送第1話。親方が失踪した相撲部屋の力士が、同僚であるはずの他の部屋の力士から心無いあだ名をつけられていた…というエピソードでいきなりかみつかれた。マゲを結っているという理由で「マゲ」、まだマゲが結えていないという理由で「エンドウ」、太っているという理由で「デブ」などとからかわれているシーンが「現実とかい離している」として相模協会からクレームがついた。

第3話の放送時にもクレームがついた。親方がいなくなって収入が途絶え、部屋の力士が次々と餓死していく話で、先に餓死した力士で生き残っている力士がちゃんこを作ろうとするエピソードが盛り込まれていた。ディレクターによれば、武田泰淳の『ひかりごけ』に匹敵する名シーンとなるはずであったが、これには多くの視聴者から批判が殺到。「調理すると言いながら丸かじりするのは全然ちゃんこじゃないのではないか」、「解体シーンがおざなりすぎ」、「もっと参考になるようにしろ」などと激しい非難を浴びる。この時、視聴率は最低を記録し、スポンサーも撤退を始める。このため、制作サイドは路線変更を迫られることとなる。

第4話以降は、餓死した力士を食べて生き残った力士達が、民家を襲って食料とカネを得るという勧善懲悪モノのドラマに様変わり。幸せに暮らす普通の家庭に飢えた力士がいきなり襲いかかるシーンは、これまでの評価と打って変わって高評価を得た。「日常がリアルな意味で充実していても理不尽な暴力の前にはなすすべもない。そんな不条理を描き切ったドラマがかつてあっただろうか、いやない(反語)」(某映画監督)との論評が象徴するように、カタルシスが余すところなく描かれていることで視聴者を再びテレビの前に引き戻したのだ。また、襲われる民家は決まって幸せそうに仲良く暮らす家庭で、対照的に力士達は日々の食事にも事欠く様子が描かれている。そんな力士達からすればリアルが充実している家庭など悪そのもの。それを何の脈絡もなく襲うのだから視聴者の興奮は止まらない。最終回直前の第7話では襲った民家の家族全員をちゃんこの具にするのだが、第3話の反省を踏まえて微に入り細を穿つ調理シーンでこのシリーズ最高の視聴率57.4%を獲得。視聴者のちゃんこ鍋への高い関心がうかがえた。

そして最終回、幸せの象徴・六木本ヒルズの襲撃を企てる力士達はエレベータの体重制限に激怒してエレベータと非常階段を破壊。これにより、地上に降り立てなくなった六木本ヒルズの住人やそこで働く人、たまたま遊びに来ていた人らが次々と飢えていき、ヒルズでは阿鼻叫喚の惨劇が繰り広げられる。一方、力士達は本場所(3月場所)が始まるので六木本ヒルズでの略奪をあきらめ大阪へと旅立つ。彼らが新幹線(貸切)に乗り込むシーンで最終話の最高視聴率39.3%を記録。散々暴れまわった力士達が一転して哀愁漂う着流しの背中を見せたことがファンのハートをがっちり掴んだようだ。

ドラマ関係者達は、昨年の「半沢直樹」の大ヒット以降、売れるドラマについての認識を変えつつあるという。「明日オヤ」は最高視聴率こそ記録できなかったが、打ち切り寸前から売れるドラマに様変わりしたという事実から、売れるドラマとは何かという事実を関係者に突き付けたのは間違いない。誰が視聴者か――この問いはいつまでも果てることはないのだ。


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