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エンターテインメント:更新2008/12/02

映画「ブタがいた相撲部屋」
5日で公開打ち切りへ

稽古中の行き過ぎた「かわいがり」、八百長問題、大麻汚染の広がり・・・。この大相撲界の1年は、その暗い印象をマスコミがこぞって報道した。そんな中、とある相撲部屋が一つの試みをした。すさんだ力士たちに、人としての「心」を取り戻してもらおう、その試みを余すところなく描いたドキュメンタリー映画、それが「ブタがいた相撲部屋」である。

すさんだ力士たちの心を動物で癒せないものか?褄武器親方の思い付きからこのストーリーは始まる。弟子である力士たちには強さだけではなく優しさも兼ね備えて欲しい。そのためには彼らに「命の大切さ」を学んで欲しい、そう考えた親方は養豚場から1頭のブタを譲り受けた。ちょうどこの頃、親方は新進の映画監督・前田銀と知り合い、この試みを映画化してくれるよう依頼、前田監督も快諾した。この映画は全編通じて本物の親方、力士たち、そして件のブタ1頭が出演しているが、それはこういった経緯があったからである。

ブタが褄武器部屋に来た初日――。力士たちの歓声が沸いた。喜びに満ち溢れた声。ああ、これが聞きたかったんだ。親方は心中つぶやく。力士たちは尋ねた。「親方、これはどこからの差し入れっすか?」「よく肥えていて活きがいいっすね」「生きたまま差し入れてくれるとは豪気な人だなぁ」親方は悪い予感がした。次の瞬間、親方の目に飛び込んだものは、チャンコ番の褄錦(序二段、34歳)がハンマーでブタの眉間を叩き割ろうとしている姿であった。「ちょっ、ちょっ、ちょっと待て、待てったら待て」

ブタは死んだ。親方はありえない展開に涙した。「親方、何泣いてんスか?」うるさい黙れ。あと前田、お前カメラ止めろ。親方の心中は揺れ動く。前田監督はカメラを回し続けた。「真のドキュメンタリーとはこうして生まれるのだ。」監督がつぶやくのを忌々しく親方は聞いていた。

さあここからは力士たちの鮮やかなブタ捌きである。26人の弟子たちが分業してブタを解体していく。稽古中も、稽古がないときもあんなにいがみ合っている奴らがこういうときだけ協力している。これがロース、これがハツ、これがモツ・・・。食い物のことにかけてはさすがに力士である。とても詳しい。新弟子が兄弟子の命令を受けて鍋の材料を買いにいかされている。タニマチに礼状を書く係の力士が礼状を書き出した。馬鹿野郎、そのブタは俺からの差し入れ、じゃなくて、いやブタをつれてきたのは俺だけど貴様らに礼を言われる筋合いなどないわ。その力士が俺に尋ねてきやがる。「親方、この差し入れをして下さった方のお名前を教えて下さい」・・・俺だよ。俺が差し入れたんだ。親方は声を振り絞るように言った。「何だ、親方か。なら礼状書く必要ないな、ここでみんなでお礼を言おうぜ、ごっつぁんでス!」「ごっつぁんでス」親方は泣いていた。あと前田、いい加減カメラ止めろ。俺の顔写すな。だからといってブタをさばいているところはもっと写すな、といった親方の心の叫びはフィルムには入らない。

26人も弟子がいるとブタ1頭はあっという間に食い尽くされてしまった。若い人たちは食べっぷりがいいねぇと前田監督は記者会見で語っていた通り、親方の思惑を覆す幸せそうな笑顔は一部の観客の心を捕らえ得るかもしれないと記者は思った。

さてこの映画の冒頭は親方のインタビューである。「力士たちの情操教育をブタの飼育を通じて行いたい」とはっきりこう言っていた。前田監督は「真のドキュメンタリー」にこだわった挙句これをそのまま差し替えずに使ってしまった。だからとても違和感のある仕上がりになってしまっている。そのインタビューのあと、軽快な音楽と共にブタが登場するがその数分後にはブタ絶命。包丁を持った力士たちの鬼気迫るブタ捌き。時々挿入される親方の茫然自失感漂う表情もまたドキュメンタリーにふさわしい。ブタ殺し・解体シーンがあるために本作品は不幸にもR15指定を受けてしまったが、ちゃんこ鍋を作る一連の料理ドキュメンタリーとしてちゃんと成立している。映画の最後には、活きのいいブタを平らげて満足した風の力士たちと、「Pちゃん、Pちゃん・・・」とブタにつける予定だった名前を涙混じりにつぶやきながらPちゃん(予定)のロース部分を食する親方のアップが出てフェイドアウト。コンセプトが途中で変わってしまうため大変に違和感があるものの、グルメ映画としては最高の部類であろう。前田監督が撮ったちゃんこ鍋は実においしそうなのである。

本作は動物愛護団体の抗議でわずか5日で上映打ち切りとなってしまったものの、前田監督は「俺はこれでカンヌに行ける」と嘯いているという。いずれにしても、ハプニングがありつつも上映にまでこぎつけられたのだから、わずか数分しか部屋にいられなかったとはいえ、相撲部屋にいたブタ、Pちゃん(予定)の魂もとりあえずは浮かばれるというものだ。


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