特集:更新2011/08/13 退陣直前!管総理インタビュー
脱原発後の社会について熱く語る
退陣目前といわれている管直人経理大臣。志半ばに身を引かざるを得ない悔しさには同情して余りあるが、総理が今なお目指している「脱・原発」がなされた後の社会について、本誌のインタビューに答えてくれた。
―今日はお忙しいところインタビューをお受けいただきありがとうございます。
管総理(以下、KAN):
いや、今日も来客はないし、予定といっても外食くらいしかすることないから気にしなくていいよ。
―おそれ入ります。流石は外食宰相。今日は総理が常々仰っておられる「脱・原発」について語っていただきたいのです。原子力発電所の是非については、先の東日本大震災の折の福島原発の事故後、特に議論されるようになりましたが、やはり自然エネルギーへシフトしていくというのが総理のお考えに間違いございませんか。
KAN:
そりゃね。先の痛ましい事故は、われわれ国民にクリーンエネルギーじゃないといけないんだという意識を高めさせたと思うんだよ。だからこの際、地熱・風力・そして水力に太陽光。使えるクリーンエネルギーは全て使わなければならない。難しいことだけれども、日本の技術力ならそれは可能です。東エ大に行ってたからその辺は分かる。幸い、任期は最低でもあと2年はあるので、これを存分に活用して脱原発社会を出来れば私の代で構築したいと考えています。
―あれ?今月末までには退陣されるのでは?
KAN:
いつ俺がそんなこと言ったよ(怒)?
―うわっ…、本当にキレるの速いんですね!昨日だか一昨日だかの国会で質問に答えて「総理の職を辞する」と仰っていますが。
KAN:
総理の職を「維持」するって言ったんだよ(憤)!
―マジですか。相変わらず滑舌が適当なんですね。それはさておき、そういうことなら心置きなく自分の政治が行えますね。
KAN:
まあ日本の総理は思いのほか権限があるからね。だから思い切ってやっちゃう気なんだけれども、話を戻すと日本は原子力なんていらない。クリーンエネルギーだけで十分やっていける。つなぎとして石油や天然ガスは使うことになるけれども、行く行くは水力・地熱・風力・太陽光だけでやっていける国になるはずです。
―はい。
KAN:
そもそも数百年前、日本は既に循環型社会を作り上げていた。今の世の中、スリーアール(3R:Reduce
/ Reuse / Recycle)っていっただけですげえとか言われるけど、江戸時代の日本はこれがやれてた。海外、もっといえば西欧諸国に追従する必要はないんだ。なぜって、放っておいても日本は西欧の先を行けるんだから。今回のエネルギー問題にしても、西欧を出し抜くチャンスだと思っている。今度こそ日本が世界に先駆けられる。ドイツとかイタリアも脱原発唱えてるけど一緒にしてほしくないね。あいつら、結局フランスの原発で作られた電気を買うんだろ?インチキじゃねぇか。日本にゃそんな相手はいねぇ。しかし、だからこそ、出し抜く絶好の機会だと考えている。
―とはいえ、総理が理想とされる脱原発社会に移行している間、大変なことになりませんか?
KAN:
日本は豊かになり過ぎたんだよ。分かる?昔は貧しくても頑張ってこれた。大昔はもっと色々と大変だっただろうに人民はしぶとく生きてきたんだよ。今の社会は便利すぎるんだ。多少不便でもいいじゃないか、地球がクリーンなら。いや、なにもね、縄文時代にまで戻れって言ってんじゃない。江戸時代で良いんだよ、江戸で。Back
to 江戸。だから私はその辺を見越してすでにもう準備をしています(といって頭皮をはぐ総理)
―うわ、キモっ!いきなり何すんですか…ってその髪型、ヅラだったんですか!というかヅラを脱いだら何でチョンマゲが出て来るんだよ!
KAN:
これはチョンマゲではありません。「大銀杏」です。理髪店に行ったらどこもちょんまげは断られるので、思い切って大相撲の床山の人に頼んでみました。私の江戸願望はもはや本気です。そして「脱原発」がうまくいかなかった場合、いっそ「電気禁止法」を民主党の数の力、というと生々しいので、数の正義で押し通してやろうかと思っています。「電気を使ったら死刑」とか。
―シエ田法相が憤死しそうですね。しかし、総理の江戸時代回帰への本気度は何となく分かりましたが、そんなことをしたら、電気がないと産業に大ダメージを与えるでしょうし、医療関係も電気の恩恵を被っている人が多い。要するに電気がないと亡くなる人すら出てきます。
KAN:
日本は人口が多すぎるから、今の1/4くらいになってちょうどいいくらいでしょう?電気も使わなくて済む、人口も急速に自然減する、まさに一石二鳥。また、産業に関しては、例えば北朝魚羊なんかも電気がないにもかかわらずしっかりやっているのですから何の問題もありません。
―北朝魚羊は大量に死人出てますから全然しっかりやってないと思うのですが、それ本気で言っているんですか?
KAN:
もちろん本気です。むしろしっかりやらない方が人口も減って…いや、調整されてちょうど良い。そしてみんな江戸時代に帰っていくんです。そして江戸時代に回帰した人民が望むのは、幕府。だから私は幕府を開きます。そう、管幕府。今度孫も生まれるので、3代将軍までは確保できています。源太朗の将来も将軍職ということで安泰です。
―究極の世襲社会ですね。しかし電気のない世の中など楽しくなさそうなんですが。
KAN:
世襲社会なんてとんでもない、二代目予定の源太朗はたまたま優秀なんだから問題ないんです。ところで江戸時代の文化は多種多様でした。いずれも電気を使わなくても良いものばかりです。今の文化は逆です。スポーツ一つとっても競技場で使う電力はバカにならない。東京ディズ二ーランドとかどんだけだよ、と思います。しかし江戸の文化は電気なんて使わなくても質が高い。俳句や絵画、小説、スポーツなら相撲があれば十分です。私は「脱原発」社会の構築に失敗したら改めて相撲を国技認定したいと思っています。電気は全く不要ですから。本当はね、なでしこジャパンなんかに国民栄誉賞あげたくなかったんだよ、だってサッカーって電気使うし。史上最多勝ち星の魁皇にあげたかったんだ。でも大相撲人気が最悪の状態でやったって支持率回復しないし。両方にあげても良かったんだろうけど、乱発するとマスコミが叩いてくるし。だいたい、国民が電気なんか使うから原発の事故が起こったんだ。
―はい。
KAN:
だからね、日本人が電気なんて使うようになったから発電所をたくさんこしらえなくちゃならなくなって、それでも全然足りないから原子力で動く発電所作って、それが爆発して大変なことになって、束電のせいなのになぜか俺のせいになって、俺だって一生懸命やってんだよ、そんなに文句言うならお前やってみろよ、私はこういいたい。要するに全部電気のせいなんだよばーか!ばーか!
―そうですね、電気を使う日本人は国賊ですね。
KAN:
そうだ、電気を使う日本人は非国民だ。江戸時代もエレキテルとかあるから、いっそ弥生時代くらいまでさかのぼるのもアリだと思う。そうすりゃ俺も卑弥呼っぽく振る舞うだけで政権維持できるし万々歳だ。いずれにしても、今の日本から電気をなくす。これが私に課せられた命題だと信じています。
―つまり、日本人には電気は不要、国技は正式に相撲となる、これが来るべき「脱原発」の理想像なのですね。
KAN:
そういうことになる。電気を使う日本人はみんな死ねばいいと思う。もっと俺を敬え!
―ありがとうございました。
陣
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